発売以来注目を集めいてるGODOX AD100Pro。Youtubeチャンネル「老人と文学社」によるレビューをご紹介します。(フル動画は最後にリンクがあります。)
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●パッケージ内容
他のGODOX製品同様、キャリングケースに入っています。AD100PRO本体、AD-E2 ホルダー(アンブレラ用)、バッテリー(GODOX V1互換ながら、サイズが少し異なるので要注意)、充電器、充電器アダプター、日本語の説明書、外国語の説明書、保証書、USBタイプC&タイプAのケーブルが一本。
ホルダー用の穴は2箇所あり、重心によって調整できます。ホルダーを止めるところに溝が切ってあって(本体が)動かないようになっています。
バッテリーは “カッチ”っとはめるだけです。
取り出す時は(側面の)ボタンをスライドさせます。勢いよく飛び出してくるので落とさないように気をつけてください。
●クリップオンとの形状比較
次に大きさを比較してみます。 ニコンのSB910と比べてみると、長さはAD100Proの方が小さいですが、直径はAD100Proの方が丸いので大きくなります。それでも体積的にはAD100Proの方が小さいようです。筒形のレンズのような形状なので、レンズケースやカバンにスポっと縦に入れることもできます。
クリップオンは通常60Wから70Wくらいなので、単純にワット数の比較で言うと、AD100Proの方が大きいです。ただ、実際見た目の明るさはあまり変わらないかもしれません。
●操作方法
操作方法は非常にシンプルです。電源ボタンを一回押すと、ホイールを回すよう指示されますので、(指示に従い)ホイールを下に回すと電源が入ります。調光はホイールを回すだけです。たくさん回すのが煩わしい場合は、ホイールを押し込みながら回すと一段ずつ調整できます。押し込まずに回すと1/10段ごとの調光ができます。
モードボタン押すと、マニュアル、マルチ発光、TTLモードなどに切り替えられます。とても簡単です。
次はモデリングボタンです。AD100Proには弱いながらもモデリングランプがついています。色温度は変えられませんが光量は変えることができます。モデリングボタンを長押しすると、10段階で光量を変えられます。とはいえ、あまり明るくはならないので、本当にモデリングとしての役目がある程度です。消す時もボタンを押すだけです。
次はグループチャンネルボタンです。そのまま1回押すとグループが変わります。AからEまで5グループです。長押しするとチャンネルが点滅します。点滅状態でホイールを回すと、チャンネルを変えることができます。チャンネルは32まであります。これにより他のストロボとの混線を防ぎます。決定するときはホイールの真ん中を押します。
次はズーム機能。AD100Proはクリップオンのようにズームすることができます。ズームして照射角度を変えることによって光量を調節することができるのです。一番広いのは28ミリですが、レンズの画角的にそれほど広い範囲はいらないという時はこのズームボタンで35、50、70、85と照射範囲を狭くすることができます。照射範囲が狭くなると、光量はちょっと明るくなります。ただ、これはオフカメラで使うことが多いと思うので、基本的には一番ワイド(28ミリ)にしておくのが普通になると思います。
次はテスト発光ボタン。ビープ音が鳴る設定になっているとビープ音がします。
次にメニューボタンです。 メニューボタンを押すとメニューが出てくるのでホイールを回して選択します。Beep、Photoc(シンクロのモード選択)、Stby(スタンバイまでの時間を調節)、Delay(シャッターを切ってからどれくらい遅れてストロボを光らせるか設定。30秒最大まで)、WL(電波で使うときはオン)、ID(1から99まで。チャンネルだけで他のストロボとの混線が避けられなかった時にIDをここで設定することによって混線を避ける。IDが99までとチャンネルが32まであるので、なかなかかぶることはないはず)メニューは以上。とてもシンプルです。
最後にモードのマルチ発光について説明します。秒間何コマのスピードでストロボを光らせるか設定できるのがマルチ発光です。例えば2-15Hzとなっていると、秒間15コマのスピードで2回発光します。
(AD100Proの背面パネルは)とても使いやすくできていますが、基本的に調光はワイヤレスでやることの方が多いかもしれませんね。
●発光部分
円形の拡散板がついていますが、中に入ってるのはクリップオンなどと同じような長方形タイプの発光管なので、実際光らせた時にどういう形になるのかを見ていきます。
カメラの設定は絞り22、感度100とシャッタースピード1/125秒です。ストロボはすべてフル発光で比較していきます。AD300Proとクリップオン(V860ii)との比較です。まずはAD100Proの28ミリ。綺麗な円形のグラデーションで、やはりクリップオンとは全然違う感じです。
35、50、70、85と照射角を狭くすることができますが、クリップオンほど極端に狭いところの光量が上がるわけではありません。カメラの上に直接付けて使うものでもないので、基本的には28ミリで使うことが多くなると思います。
次はAD100Proのワイドパネルとの比較です。ワイドパネルはAK-R1キット(別売り)のものを付けました。ワイドパネルを付けた方がやはりグラデーションが外側まで伸びています。
次にドームディフューザーです。これもAK-R1キットのものを付けました。ワイドパネルと比べるとこんな感じです。
次はグリットです。これもAK-R1キットのものを付けました。きちんと効果があるといった感じです。グリッドは有効な場がいっぱいありそうです。
次はAD300Pro標準リフレクターです。やはり明るいです。外側まで綺麗なグラデーションがなだらかに出ています。
一応ペアバルブも撮りました。ペアバルブだと外側の陰の部分が明るくなるのがわかると思います。
次はV860iiガイドナンバー60のクリップオンと比べてみます。まず見て欲しいのは、形もですが、なによりも色の違いです。かなり色が違います。AD100pProは結構グリーンかぶりをしている感じです。カメラの設定は5500ケルビン。グリーンにも、マゼンタにも補正をしてない状態で、5500ケルビン固定で撮っています。思ったよりも色かぶりをするという印象です。
AD300Proと比べてみてもかなり差があります。クリップオンもあわせて比べてみると、真ん中のAD100Proだけ、突出して色が違うという印象です。カラーのコンバージョンフィルターを試してないので、どれくらい補正で綺麗に揃うかははっきりしませんが、やはり(他のものと)混ぜて使うならコンバージョンフィルターを使って揃えた方がいいでしょう。
●まとめ
あくまで個人的な見解ですが、AD100Proはライティングがある程度できる人が使うととても面白いと思います。色が他のストロボと合わない、光量が弱い、といった弱点をきちんと自分でコントロールしてフィルターワークが出来る人、あとは光量が弱いことを逆に活かして、多灯ライティングでも絞り1.4で撮れるような人ですね。
それからインタビューなどの取材でクリップを3台、それに傘をさして撮影してる人が使うと、AD100Proには傘がささるので荷物は減りますし、3台5台と追加で買ったらすごくクリエイティブなことができると思います。アイディアがある人が使えば最高に面白いストロボです。
ただ最初の一灯目として、一灯で何とかしようという場合は、光量が弱いなど弱点があるので向かないかもしれません。ある程度できて、3台5台と買える人には本当にいい遊び道具、仕事道具になるのではないでしょうか。クリップでも使える小ささもぜひ生かしてほしいと思います。
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