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その中で、ユーザーのみなさんに無料モニターをお願いしています。今回はTTArtitian 17mm f1.4をヒガシヤスタカさんにお使いいただき、レビューしていただきました。
★★★★★
普段はアマチュアなりに写真展を開いたり、親交のあるショップやアーティストの映像を作成したりしています。
撮影に使用した機材は全てX-PRO3です。
開封してすぐに、手に持った時の収まりの良さから
開封してすぐに、手に持った時の収まりの良さから
これは常時つけっぱなしのレンズになるなあと感じました。
その予想は正しく、お借りした間は全くレンズの付け替えをせず久しぶりに写真撮影を楽しめました。
撮影期間中にレンズへ抱いた印象は「夜遊び用レンズ」でした。
普段は50mm〜70mmあたりのレンズでポートレート撮影がメインですが、新たな世界が広がったように思います。
■品質
10/10点
文句のつけようがありません。
純正レンズの近いもので16mm f1.4、18mm f1.4がありますが、こちらの1/10以下の値段で購入できる本品は正直比較のしようがありません。また、梱包及び外装も非常に丁寧で同価格帯のレンズを購入したことがありますが、その時はひどいものでしたので満足しております。また、金属製のボディの質感も素晴らしく、しっかりボディにもマウントできていたために不満な点は一つもありませんでした。
■操作感
9/10点
■操作感
9/10点
操作、の以前に純正のレンズキャップがスクリュー式なので、カバンからカメラを出してシャッターを切るまで時間がかかってしまいました。それ以外の操作性は非常によく、絞りリングはソフトなクリック感が好印象でした。フォーカスについても滑らかで、勝手に動いてしまうなどのことはなかったです。無限遠に合わせて撮影が多かったですが、ピントがあう幅も思ったより広く、広く取りたいが魚眼を使うほどではない場面でも活躍できる印象でした。
■画質
7.5/10点(個人的には9点でも良いですが、好みもあると思うのでこの点数にしました。)
全開放のぐるぐるしたボケ感が面白くたくさん撮ってしまいました
周辺光量落ちが気になりましたが、Fujiのフィルムシミュレーション「クラシックネガ」とかなり相性が良く、個性として捉えたいなと思います。フィルムカメラと割り切って使うととっても面白いです。
Fujiユーザーで純正35mmf1.4あたりを最初に買って、広角が欲しいけど純正は手が出せない…でも広い画も撮りたいしぼかしたい…という人は手始めに買ってみるのも良いと思います。
また、抜群のf値の低さから夜間撮影で開放で撮ると明るすぎるくらいで通常ではあまり考えれないシャッタースピードで撮影したりもしました。夜景も得意かと思いますし、絞っていくとシャープになる画作りも面白いです。
個人的にはもう少し夜景に挑戦したかったです。室内撮りもかなり得意かと思われます。(動かないものに限りますが…)自分が犬と暮らしている手前、テーブルにカメラをおいておき、シャッタチャンスがあればすぐに撮ったりもするのですがマニュアルフォーカスのため、微妙な表情の変化についていくのが難しかったです。しかしこれも練習だと思って。あとは少しくらいブレたりピントが合っていなくてもこのレンズの味だと思うので、綺麗な画作りではなく、「このレンズで撮ったんだ」という個性が出て良いなと思います。僕は万能なレンズよりも一癖あった方が好きです。
万能なレンズが欲しいなら、純正レンズという大正解もあることですし、低価格帯で存在感のあるレンズで遊べた方が面白いかなと感じます。
■耐久性
金属製ボディなので良いかと思いますが、
■サンプル画像
撮影機材: Fujifilm X-PRO3
手持ちで撮影
フィルムシミュレーションは全て「クラシックネガ」で撮って出しです。
撮影した順番で紹介しようと思います。
【作例1: ISO 1600 SS1/25 f8】
門灯です。届いたのが夜だったため、とりあえずどんな写りになるか、そしてシャープさを試してみるため撮影しました。
光芒もよくみるとしっかりと出ていて好きな感じですが、もっと良い画作りができるなと思い他に対象をうつしました。
【作例2: ISO 800 SS1/4 f4】
いくら夏の夜が長いとはいえ、午後9時近くに撮ったので完全に日没後ですが空もかなり明るく映ることがわかります。絞りも幾分絞ってシャープな画を狙ってみましたがレンズの性質なのか柔らかい印象です。
夜景にバッチリだなという印象をこの写真で感じました。
【作例3: ISO 400 SS1 f2】
これだけシャープさを狙っても柔らかいのだから、どれだけのボケ感が出るのだろうかと思ってピントをかなり手前にして撮影してみました。最近のドラマやpvでも流行っているシネマルックな画作りができるなという印象を受けました。
これは写真というより動画での使い道ですが全景を綺麗に玉ボケでぼかして登場人物を際立たせる画なんかも撮ってみたかったなーと後悔してます。
【作例4: ISO640 SS1/64 f1.4】
夜間室内にて。ここぞとばかり開放で撮ってみました。動物の毛並みの柔らかさが良く出て非常に好きです。
【作例5 : ISO160 SS1/1458 f1.4】
日中、野外開放は難しい…!でもかなりのボケと主題が際立って見えるのが良くわかります。
万能ではないけれども必殺レンズにはなれるポテンシャルをここで感じます。
あと、周辺光量落ちがみられますがそこは持ち味だなと思ってます。
(後から編集でどうにでもできますし、広く撮ってクロップしても問題ないですしね…)
【作例6: ISO1600 SS1/64 f4】
日中でしたが暗めの店内で撮影。やや絞っているため幅広くピントが合っています。
自分の写真を展示してくださっているお店で撮影しました。
■総評
夜間や室内に向いているなというのが撮影を通しての印象です。
日中の屋外はあまり撮っていてもf1.4の恩恵を感じられずに持て余し気味でした。
やはり、夜景でシネマルックな印象の画を撮るとかなり良い雰囲気になるのではないかと思います。
使い所はやや限定されるかな?と思いますが、個人の感想ですし使い慣れていくうちに違った作品ができるかもしれません。個人的には大満足のレンズでした。ありがとうございました。
★★★★★
使い方のヒントがたくさん詰まったレビューをありがとうございました!ぜひみなさん参考になさってください。
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