12人のフォトグラファーが語る「初心者がマスターすべきヒントトップ5」

カメラを取り入れることは私たちの生活を根本的に変え、それによって人生の美しい瞬間を捉えることができるようになります。 しかし、撮影初心者の中には、良い写真を撮るのが難しいと感じる人もいるでしょう。 彼らは写真を撮る方法について知識がないのです。 QuoraReddittでいくつかの質問を検索しましたが、多くの人々はこう尋ねます。

どうすれば撮影技術を学ぶことができますか? 写真撮影のコツは何ですか?

そこで私は12人のプロの写真家を集めて、彼らに1つの質問をすることにしました。

「撮影初心者がマスターすべき写真撮影のヒントトップ5は何ですか?」

12人の写真家から得たこれらの答えはきっと撮影初心者のみなさんに役立つでしょう。 以下にすべての回答をリストアップします。

フォトグラファー

  1. Wes Perry;
  2. Jimmy Cheng;
  3. Kyle Taggart;
  4. Nigel Crowley;
  5. Richard Wong;
  6. Dustin Abbott;
  7. Andrea Carretta;
  8. Tea;
  9. Hiron;
  10. Davide Losapio;
  11. Adrian Alford;
  12. Take Kayo

自分のギアに精通しよう
Wes Perry:写真家、YouTubeチャンネルWes Perryのオーナー

1.)自分のギアに精通する:良いギアを持っていることは撮影の助けになりますが、ギアに精通することはさらに重要です。 高感度レンズや高性能カメラを持っていても、使い方がわからなければ役には立ちません。 そして、ただ使い方を知っているだけではなく、自分の機材がどのように機能するかについて筋肉記憶と反射神経を持っている必要があります。ですから、レンズとカメラ本体を頻繁に交換することは、悪影響を与えるかもしれません。

一度本当に慣れてから、いろいろなことを好みと利便性によって設定してください。そうすれば、適切なショットを得たり適切な瞬間を見出すことにもっと楽に集中できるようになります。

2.)光を見る:自然光と人工またはフラッシュ撮影、この両者の戦いは激しいものがありますが、まず光を見ることを学ばなければ、どちらもうまくやることはできません。 これはとても簡単なことのように聞こえますが、そうではないのです

ごく少数の人はそれを自然にできますが、ほとんどの場合、直感的に常に頭の中に存在させておくには何年もの練習と観察が必要です。 そして、それは突然の啓示のようなものではなく(時にはそのように感じることもありますが)、意識していく中で徐々に成長し、あなたの人生を通して進歩していくものです。

ただし、注意が必要です。一度見ることを始めると、見ないようにすることはできなくなります。突然立ち止まって、光がどのように当たっているか、未知のことを調べたいと思うようになるでしょう。建物から顔、小さな物体まで、適切な光で何でも美しくすることができるのですから。

3.)デジタル冗長性:私たちは大きな転換点を迎えています。クライアントの作品をナイフの刃のように扱い、ファイルのコピーを一つも持っていないフォトグラファーがあまりにも多いのです。これはとても恐ろしいことです。しかし、多くの人はただ「私は大丈夫だった」と言います。 そう、彼らはそれについて心配していません。

しかし、統計的に言えば、写真をたくさん撮っている人には必ず起こることです。私もたくさんの写真を撮ってきましたが、メモリーカードが故障したり、ハードディスクが故障したり、バックアップ作業中に雷が落ちたりしました。ありとあらゆることが起こり得ます。

ここでは紹介しきれませんが、ファイルのバックアップと冗長性について学び、あなたの仕事、思い出、そしてクライアントの仕事を守ってください。

4.) 人と人とのつながり:ちょっと陳腐に聞こえるかもしれませんが、いい写真を撮るためには、光やカメラの設定が正しければいいというものではありません。特に、クライアントなど一般の人を相手にする場合、ほとんどすべての写真撮影において、いい写真を撮れるようになる前に、相手との信頼関係を築くことが重要です。

時には時間がないこともありますが、そのわずかな時間で良い印象を与え、相手に安心してもらえるようにすることが大切です。

これは、宣材写真(本当の笑顔や表情を撮るためには、相手が安心していなければなりません!)から、結婚式の写真(何があってもあなたが支えてくれて、最高の結果を出してくれると知ってもらわねばなりません!)、さらには素のスナップショット(本当の自分を出すためには、周りの環境に慣れていなければなりません)まで、すべてに当てはまります。

良いモデルと仕事をしている場合は、このことは役に立ちますが、あまり重要ではありません。どのような写真や状況でも、自然に心地よく見えるようにすることは、モデルにとって最も難しいことの一つです。

5.) 4の続き:良いモデルは、時にはカメラマンよりも重要です。その通りです。モデリングをマスターするには長い時間がかかりますが、フォトグラファーはこのことを軽視し、不必要に自分の力を底上げして全ての評価を得ようとします。しかし、私の話を聞いてください。

経験豊富で熟練したモデルと一緒に仕事をすれば、平凡なカメラマンでも素晴らしい写真を撮ることができます。優れたモデルの中には、意識的にせよ無意識的にせよ、ポイント2の「光を見る」ということをよく知っていて、言われなくても自分を最もきれいに、あるいは興味深く演出してくれる人もいます。

そのような人たちは瞬時に自然で心地よい表現をし、最適な角度で、良い写真が撮れるよう様々なポーズを取ってくれます。経験が浅いカメラマンでも、謙虚な気持ちで行動すれば、良いモデルから多くのことを学ぶことができるでしょう。

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忍耐強く
Jimmy Cheng:写真家、YouTubeチャンネルRed35 Photographyオーナー

1.)撮りたいもの、好きな物を決めること。これが写真の基本です。写真はしばしば自分のビジョンを表現する方法だといわれます。だから、撮るものに興味があるかどうかを見て取れるのです。被写体及びどのような領域に焦点を当てたいのかを理解しましょう。多くのことを「OK」で済ませるよりも、何かに「GREAT」である方がいいですから。

2.)光を認識し、それを使用して被写体を形作り、写真に視覚的な効果を与えることを学ぶこと。

3.)ビジュアル化に適したレンズを選ぶこと。写真には何を使ってもいいのです。しかし、それぞれのレンズや焦点距離によって、写真の見せ方が劇的に変わります。

4.)忍耐強くあること。 素晴らしい写真を撮るには、時間が必要です。私たちは「一瞬を切り取る」といいます。でもシャッターが切られるまでいろいろなことがあるのが常です。撮影場所の調査、その瞬間への期待、それは数分から数日に及ぶかもしれません。特に完璧な一枚のために何日もかかるような野生動物の撮影でそれは顕著です。素晴らしい写真は「撮る」だけではなく、「作る」ものです。

5.)練習すること。これは当たり前のようですが、多くの写真家は、いくつかのブログを読んだり、いくつかのビデオを見たりすることで専門家になれると思っていたりします。しかし、練習し、自分のエリアと機材を知らなければ素晴らしい写真を撮ることはできません。古いことわざは常に真実です。 "習うより慣れろ"

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練習
Kyle Taggart:写真家、YouTubeチャンネルhikyletaggartのオーナー

リーディングライン、三分割法などを説明してもいいのですが、今回は習得のためのとても実用的なヒントをご紹介しましょう。

それは、自然光とそれが写真にどのような影響を与えるかを知ることです。状況に応じて設定をどう変更するかを知る必要はありますが、もしまだオートモードで撮影しているのであれば、適切な光と撮影に適した時間帯を理解することが大きなヒントになります。

太陽が最も輝いているときに、日陰のないビーチで撮影すると、すべてが洗い流されたようになり、悪い写真にしかなりません。ただ違う時間帯に取る方がいいということを理解することが、オートでも良い写真を撮るためのカギとなります。

私が日陰のないビーチで写真を撮影するとしたら、太陽が最も高くなる前に写真を撮ると思います。もう一歩進んで、太陽と月の軌跡を表示するいろいろなモバイルアプリを利用すれば、写真撮影のためにあなたがいつ、どこで素晴らしい自然光を得て写真撮影ができるか計画を立てることができるでしょう。

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大胆に、実験し、冒険する!
Nigel Crowley、写真家、YouTubeチャンネルZenographyのオーナー

1)マニュアルで撮影することを学ぶ
光を理解し、自分のイメージをコントロールする手助けになります。常にマニュアルで撮影することをお勧めしているわけではありません。オートの方がはるかに簡単で、すばらしい結果が得られます。ただ、優れた写真家は、カメラがその時何をしているのかを知っています。カメラをコントロールするのです。カメラに自分がコントロールされてはいけません。

2)フィルム撮影をする
これには立派なカメラは必要ありません。フィルムカメラであればそれで十分です。制限の範囲内でいかに撮るかを学べば、自信、スキル、理解を得ることができるでしょう。

3)カメラのように見ることを学ぶ
人間の視覚は主観的で選択的です。私たちは何かに注意を向けると、それが見ることができるすべてであるように感じ、他のものはみな無視してしまいます。カメラは選択的ではないので、自分で選択するスキルを身に付ける必要があります。面白い被写体を撮影する方法はたくさんあり、うまくいく方法もあればうまくいかない方法もあります。でも、あるショットがカメラにどのように見えているのかを知れば、すばらしい写真を作り出すための半分以上を理解したようなものです。

4)構図を練習する
被写体をできるだけフレームいっぱいにおさめ、ごちゃごちゃしないようにします。被写体の線、角度、形を確認し、それらを1つの画像にまとめてみてください。それはきっとすばらしい写真を作り出す手助けとなるでしょう。

5)役に立つ一般的なルールはありますが、写真を撮るのに正解や不正解はありません。だから、大胆に、実験し、冒険してみてください!非常に多くの使えない写真を撮ることになるでしょうが、1つか2つの珠玉作品を撮ることもあるでしょう。芸術的な自由を自らに与えることが大事なのです。

Nigel Crowleyの詳細はFacebookNigel Crowleyをフォローしてください。

 

少ないほうがいい
Richard Wong:写真家、YouTubeチャンネルRichard Wongのオーナー

外で写真を撮ろうとする時、大きなカメラバッグにすべてのレンズとカメラ機材を入れて行き、機材不足による制約がないようにしたいと思うでしょう。

しかし、あまりにも多くの機材を持っていくと、かえって逆効果になることがよくあります。

私も結婚式の撮影や、友達や家族と一緒に楽しい旅行に出かける際、たくさんの機材を持って行っていました。いくつかのカメラ、多くのレンズ、そして多くのアクセサリーです。そして次の写真を撮るのにどんなカメラとレンズを使うべきか、いつも考えていました。

私の心は写真撮影よりも機材に集中していました。カメラとレンズの交換に多くの時間を費やしましたが、いつも間違ったカメラとレンズを選んだと感じていました。そこで、次にカメラ機材の数を減らして、それがどのように影響するか試してみました。

たとえば、前回の日本への2週間旅行では、28mmの固定レンズを備えたライカQのみを購入し、他のすべてのカメラとレンズは家に置いていきました。

そう、それは私が1つの焦点距離でしか撮影できなかったことを意味します。望遠、魚眼レンズ、超広角、ポートレートレンズはありません。

しかし、私は自分のただ一つのカメラとレンズでいかに最高の写真を撮るかに集中することができました。それは私が写真撮影と旅行をもっと楽しむことを可能にします。そして、その旅行で撮った写真はそれほど悪くないことがわかりました。

ですから、次回旅行や撮影に出かけるときは、持参する機材を制限してください。せいぜい2つのレンズだけでいいでしょう。きっと気に入ると思います。

Richard Wongの詳細はこちら、またはInstagramRichard Wongをフォローしてください。

 

写真共有グループに参加する
Dustin Abbott:写真家、YouTubeチャンネルDustin Abbottのオーナー

1) 写真共有サイトで、自分が尊敬する写真家の写真をたくさん見ること。写真の中で何がうまくいって、何がうまくいかないのかを学ぶ必要があります。多くの場合、質の高い作品を見ることで、無意識のうちによりいい写真家になるための資質が身に付きます。

2) マニュアルフォーカスのレンズを使ってみる。 それはクリエイティブなフォーカス、絞り、被写界深度について、多くのことを教えてくれます。

3)  しばらくの間、1つの焦点距離だけで撮影する。その焦点距離をクリエイティブに使用する方法を学んでみましょう。あまりにも多くのアマチュア写真家が、焦点距離の中間がより良い写真になる場合があることを学ばないまま、ズーム範囲の極限を使用しています。

4)  自分の写真を批評してくれる写真共有グループに参加してみましょう。辛いこともありますが、批評によってより良い写真を学ぶことができます。

5) 背景に何があるかを考える。構図を決める際にフレームに何が写っているかをよく考えれば、編集の手間を省くことができます。構図や角度を少し変えるだけで、ずっといい写真になることがよくあります。

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練習、練習、練習
Andrea Carretta:写真家、YouTubeチャンネル Andrea Carrettaのオーナー

1) 光。 おそらく、最初に写真撮影の道に踏み出した時、理解しておくべき最も重要なことは光です(高級カメラを学ぶことだと思っていたでしょう?)

良い写真を撮るためには光がすべてです。たとえカメラを熟知し、正しい設定やあらゆる手立てを知っていたとしても、光とそれが写真に与える影響を理解・認識していなければ、素晴らしい画像を撮影することはできません。

光は文字通り、写真の出来を左右します。被写体を引き立たせ、気を散らさない、均一で美しい光を探す必要があります。しかし、理想的ではない光の状況では良い写真が撮れないというわけではありません。

実際、あらゆる種類の光を使いこなす方法を知っていれば、どんな状況でも素晴らしい写真を撮ることができます。下の写真を見てください。これらはどちらも日中の厳しい日差しの中で撮影されたスナップショットです。

1枚目の写真では、太陽の下で目を細めている子供の顔に強い光が当たっています。しかし、太陽に対する角度を変えるだけで、写真の印象は大きく変わります。太陽を背にすると、写真はもっとよくなります。被写体の周囲の光を意識すれば、よりよい写真を撮ることができます。

2)露出トライアングル。まず最初に知っておきたいのが"露出トライアングル"と呼ばれるものです。これは、カメラのセンサーが光を受け取る3つの基本的な方法を指しています。

絞り:絞りとは、レンズの開口部の開閉状態を表す用語です。絞りが開いているほど、より多くの光を取り込まれます。絞りを閉じるほど、光は少なくなります。また、絞りは画像の中でどれだけピントが合っているか、つまり画像の焦点面を決定します。絞りについての詳細はこちらをご覧ください。

ISO:ISOはカメラのセンサーの光に対する感度のことです。ISOが高いほど、暗い場所での撮影が可能になります。しかし、ISOは、画像の「ノイズ」や粒子のレベルにも影響します。ISOが高ければ高いほど、デジタルノイズが多くなります。ISOについての詳細はこちらをご覧ください。

シャッタースピード:シャッタースピードは、カメラのシャッターが開いている時間を指します。シャッターは一種のカーテンのようなもので、開いたり閉じたりして光を取り込みます。シャッタースピードが遅いほどカーテンが開いている時間が長くなり、光量が多くなります。

しかし、シャッタースピードは、カメラのセンサーの動きを止める能力にも影響を与えます。動いている被写体を静止させるためには、より速いシャッタースピードが必要で、遅いシャッターでは画像がブレてしまうでしょう。

絞り、ISO、シャッタースピードは、画像に適正な露出を与えるための要素です。

それらをどのように、またどの順番で設定するかは、焦点面の深さ、光量、被写体が動いているかどうかなど、さまざまな要因によって決まります。

3) ピントの合わせ方も、写真撮影には欠かせない要素です。シャッターボタンを半押しすると、カメラは自動的にフレームのどの部分にピントを合わせるべきかを検出するようになっています。

自分でフォーカスポイントを設定できるようになることは、写真をワンランクアップさせるための大きなステップになります。

自分でフォーカスポイントを設定することで、カメラのフォーカス位置を最大限にコントロールすることができ、カメラが考えるフォーカスではなく、あなたが望むフォーカスを確実に得ることができます。

手動でフォーカスポイントを選択するには、カメラのAF(オートフォーカス)ポイント選択ボタンを押し(必要に応じてカメラのマニュアルを参照してください)、カメラのナビゲーションコントロールを利用して、特定のショットに使用したいフォーカスポイントを選択します。これは、"フォーカスポイントの切り替え "とも呼ばれています。

4)構図と遠近法。写真における構図とは、写真を撮るときにフレームをどのように利用するかということです。何を撮り、何を撮らないか、フレーム内にあるものをどのように配置するか、これらはすべて構成の一部です。

構図には、「三分割法」や「フレーミング」、「視線誘導(リーディングライン)」、「ネガティブスペース」など、迫力のある写真を撮るためのテクニックがあります。また、独自の視点で撮影することで、画像に面白みや芸術性を持たせることができます。

「真っ直ぐな写真」のその先を考えると、写真に魅力やアピール力を与えることができます。

5) 機材新人カメラマンが陥りやすいのが、「良い写真を撮るためには、最高の機材を持っていなければならない」という思い込みです。良い写真が撮れないのを機材のせいにしてしまうのは、最も良くないことの一つです。

実際のところ、カメラの操作方法を知り、光を理解し、練習に練習を重ねれば、キットレンズを使用している場合でも、あらゆるデジタル一眼レフカメラで素晴らしい画像を得ることができます。

アンドレア・カレッタについてもっと知りたい方はこちら、またはInstagramAndrea Carrettaをフォローしてください。

 

思うがままに楽しむ
Tea:日本の写真家、サイトphoto-tea.com運営者

1)まずは身構えず、心の思うがままにカメラを楽しんでください。撮りたいものを、とことん撮影していくことが上達への入り口であり、上達への最短パスです。

2)友は写真を上達させてくれる最高のパートナーです。好きな撮影や時間を共有できる友人を見つけ、ぜひいろいろな場所へお出かけしてみてください。面白い事に、同じものを撮っていても、人によって写真の雰囲気は大きく異なるものです。時には、その違いを楽しみ、違いを観察することで、自身の感覚や捉え方を超えた、新しい何かを学べるヒントが得られるかもしれません。

3)時にはゆっくりと、基本的な事を学ぶ時間も大切です。最高の瞬間がやって来たとき、それを掴みとれるのは、やはり基礎的な経験から培われた感覚や瞬発力です。実のところ、私自身も逃すことが多いのですが、それでも焦る必要はありません。最高の瞬間は、回り続ける回転寿司のように、次から次へと舞い込んできます。いろいろなシーンに足を運び、じっくりと取り組んでいけば、あなたが満足する最高の結果を手にできる日が訪れるでしょう。

4)写真や映像を撮る以上、光なしでは撮影ができません。光に敏感になりましょう。写真撮影は自然光や照明器具をうまく活用するだけで、見栄えや印象が大幅に変わります。小さなものを撮る練習からスタートされるとよろしいかと思います。

5)最後にあなたの好きなもの、好きだと思う時間を大切にしてください。そして矛盾しているようですが、他人と比べてはいけません。今、この瞬間に貴方が見ているもの、興味のあるものは、瞬間瞬間が個性や感性を磨いてくれる原動力になるのです。あなたが好きな瞬間、大切な時間を記録できるのは、あなたにしかできません。

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模倣
Hiron:日本の写真家、YouTubeチャンネルHironのオーナー

1)写真を好きになること。まずは肩ひじ張らずにたくさん撮ってほしいと思います。

2)撮りたいと思うものを見つけること。家族や友人を撮りたいのか、風景を撮りたいのか、またはスポーツシーンを撮りたいのか。撮りたいものを見つけてください。

3)伝えることを考えること。写真で伝えたい対象をはっきりとさせるために、注目させる工夫をします。構図だったり、対象以外のものを排除することだったり。

4)カメラとレンズの仕組みを知ること。写真でより表現するためにはカメラやレンズの知識が不可欠です。人物を目立たせるために背景をぼかしたり、風景をよりよく見せるために絞りを絞ってピントの範囲を広くしたり。知識があると表現の幅が広がります。

5)真似をすること。自分がいいなと思う人の作品を真似することも大切です。それは写真に限ったことではなくて、映画かもしれないし、絵画かもしれません。いつかオリジナリティは生まれると思います。

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HDR写真
 Davide Losapio、写真家

1)より自然なフレーミングのための三分割法
この手法は、画像を縦横2本の線でそれぞれ3等分し、9つの部分で構成することを理想とします。交点、または線上に沿って重要なポイントを配置すると、写真がよりバランスの取れた自然なものになります。

2)メリハリをつけるために、構図に対角線を入れる
対角線を利用することで、画像内の特定のポイントに視線を誘導することができます。対角線と交差させるとそこに視線が集中し、緊張感のある構図になります。

3)パターンを取り入れて調和を図る
パターンを取り入れた写真では、フレーム内で繰り返される線、形、色調、色などの要素により、見る人に調和とバランス感覚を与えます。

4)超ダイナミックな写真が撮れるパンニングテクニックを使う
この手法はモータースポーツの撮影でよく使われます。遅いシャッタースピードでカメラを動かしながら撮影し、背景にモーションブラーを入れます。

5HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影
HDRは強烈な色を使い芸術的で夢のような写真を撮影するための手法です。また、太陽光が強すぎて、カメラセンサーがハイライトをクリッピングできず暗い影を正しく露光できない場合、またはその逆の場合でも使用されます。

HDRは、同じシーンを異なる露出値で複数撮影し、それらを1枚の画像に合成して、撮影したシーンのすべての階調を表現します。

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他の写真家に聞くことを恐れない
Adrian Alford:写真家、YouTubeチャンネルAdrian Alford Photographyのオーナー

1)撮影場所の偵察
撮影場所を偵察することは、より良い写真を撮るために非常に有益で、貴重な時間を節約することができます。実際に撮影する時間帯であればアングルや構図の可能性を把握することができます。また、天体写真を撮影するなら、星や天の川が空のどの位置にあるのか知ることができます。

さらに、周囲の状況をより把握することで、暗闇の中で手探りすることもありません。日の出や日の入りの位置、撮影の導線も考えておけば、旅行先でも撮影を楽しむことができます。

2)新しい後処理技術
YouTubeの無料チュートリアルで新しい後処理技術を学べば、風景写真の改善にきっと役立つでしょう。カラーバランスや露出の調整などの簡単なものから、マスキングやブレンディングなどのより高度なテクニックまで、写真を劇的に改善することができ、クリエイティブの面では、自分が思う通りの表現を実現できます。

後処理で学ぶことはたくさんあり、それは非常に困難なことです。まずは1日または1週間に1つの新しいテクニックを学ぶという目標を自分で設定することから始めてみましょう。そうすれば、時間が経つにつれて、自分の風景に役立つさまざまなスキルを習得できます。

3)風景を拡大する
風景写真というと、広大な地平や壮大な山岳の景色を思い浮かべますが、時には望遠レンズを持っていると役立つことがあります。というのも、太陽光が雲に当たっている風景や風景の中の特定のパターンが際立っているようなところに焦点を合わせることができるからです。私は海外旅行のときはいつも風景写真用の望遠レンズを持っています。実際、それがいつ必要になるかわかりませんから。

4)写真アプリを使う
photo pills」や「meteo earth」などの写真アプリは、当て推量で風景写真を撮ることから解放してくれます。Photopillsには素晴らしい拡張現実機能があり、太陽が昇る場所や沈む場所、特定の時間に天の川がどこにあるかなど必要な情報を提供してくれます。

私はこれらの写真アプリを風景写真の撮影計画の際に使っています。また、海外を旅する時も、現地に着く前に撮影計画を立てることができます。

5)さまざまなフィルターを使う
フィルターを使用すると、さまざまな表現が可能になり、写真をよりクリエイティブにすることができます。偏光フィルターは、水や山のまぶしさを抑え、より深い青空を表現できます。また長時間露光する際にフィルターを使ったり目盛りフィルターなどを使えば、空が前景に比べて明るすぎる場合や、またその逆の場合に画像のバランスをとるのに役立ちます。風景写真にフィルターを追加すると、撮影の質が改善されるだけでなく、まったく新しい創造性の世界が広がります。

Adrian Alfordについての詳細はこちら、またはインスタグラムでAdrian Alfordをフォローしてください。

 

自分の写真に正直に
Take Kayo
 写真家、YouTubeチャンネル bigheadtacoのオーナー

 

1)フレーミングを考える
被写体に焦点を合わせる前に、画像のフレーミングを考えてください。フレーミングは構図の他に、アスペクト比(1132169など)、レンズの選択、遠近法も含まれます。画像のフレーミングの端を見て、クリーンであることを確認します。フレームに入ってくる線、出ていく線すべてを見てください。回避または削除できる前景または背景の乱雑さはありませんか?主要な被写体が含まれていない場合、全体的な構図とフレーミングは美しく見えていますか?特にストリートスナップの場合、時間の80%をフレーミングに費やしてください。

2.)三脚を購入する
もしかすると三脚を使いたくないと思うかもしれません。でもそれはフレーミングと構図を決めるのに役立つ優れたツールです。三脚を使えばじっくりと写真の検討ができます。三脚がスペースを取りすぎる場合は、より省スペースの一脚を検討してください。三脚は自由度がないと感じるかもしれませんが、それはあなたがより熟考する写真家になるための助けになります。私は三脚やミニ三脚を常に携帯するようにしています。

3)プライムレンズを持つ
自分のレンズと、そのレンズが自分の作り出そうとしている写真に何をしてくれるのかを理解してください。自分のレンズを理解していない人というのは、一般的にレンズをたくさん持ってきたり、撮影中にレンズを絶えず交換している人です。自分の写真に適した焦点距離を知るには、自分が使いたいと思う焦点距離がすべて含まれたズームレンズを使うといいでしょう。そのズームレンズを使って何日か実験してください。そして気に入った写真を選び、その焦点距離を確認してください。その多くが特定の焦点距離で撮影されていることに気付くでしょう。それはおそらくプライムレンズとして取得する必要があるレンズです。より多くの焦点距離をマスターするほど、プライムレンズを増やすことができるでしょう。最終的には、特定の日または特定のプロジェクトに必要なレンズがわかるようになります。

4)画像を単独にしない
画像をテーマまたは長期プロジェクトごとにグループ化するようにしてください。何に注目したいか事前に決めておきます。ストリートスナップの場合、ステキな髪形の人や、ファンキーなバッグや靴を持っている人を撮影するという長期的なプロジェクトなどが考えられます。自分の写真は、雑誌の一部、または個人的な小プロジェクトの一部であると考えてみてください。

5)自分の写真に正直であること
写真に限らず、何をするにしても自分の個人的な興味や個性をあらゆることに反映させましょう。誰かがあなたの写真を見た時、すぐにそれがあなたのものであるとわかるでしょうか?自分の写真に正直であるほど、それは最終的に自分のスタイルになります。それには数十年もかかるかもしれません。もちろん、人は常に変化し成長しています。しかし、コアとなる個性は時間が経ってもあまり変わらないものなのです。

Take Kayoについての詳細はこちら、またはインスタグラムでTake Kayoをフォローしてください。

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素晴らしい!有用なアドバイスの宝庫のようなコレクションができました。 これらの貴重なヒントは、初心者のフォトグラファーの役に立つでしょう。私は今これをそんな方々にお知らせします。

 あなたにも写真撮影のヒントはありますか?ぜひコメント欄で教えてください。

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